書道を始めた頃、Hさんという発言力があって会の中では”重鎮”的存在の方がいました。
当時を知る人達と思い出話しをすると
「口うるさい人やった」
「しょっちゅう怒られてた」
「すごい〜怖かった〜」
と言われるのですが私は人づてに
「Hさんが、こんなこと言うたはったよ」
とは聞いたくらいで面と向かって言われた記憶がありません。
と、いうのも20年ほど前、Hさんは姑と同じ日本画の会にも所属していたのです。
でも籍だけ置いて作品を描こうとしなかったので
「絵、描けへんねんやったらやめてしまいぃ〜〜で」
と、姑が言ったらしいです。
そして、その一言でHさんが本当に日本画をやめられたのでした。
Hさんと親しい人達には
「さららさんのお姑さんの一言でHさんが日本画をやめはった!」
と知るところとなったそうです。
同居を始めたばかりの頃、Hさんと親しい方に
「さららさん〜!同居して大丈夫!?」
と聞かれた事があります(^_^;)
その後、その方からHさんと姑とのいきさつを知って
さらら「Hさんに”やめてしまいぃ〜でぇ”っていうたらしいね」
姑「・・・そうやそうや!月謝だけ払て絵、描けへんのはもったいないと思たから言うたことあるわ〜」
さらら「それでHさん日本画やめはったらしいよ」
姑「私、やめさすつもりなんかなかったでぇ〜」
姑は思ったことを言ったまでだったのですが、かなりの衝撃だったらしく私の後ろに姑の影を感じていたHさんだったようです。
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