今回は、姑ネタでないことを まずお断りしておきます。
派遣切りなどニュースにもなっていますが、多くの皆さんは、この不景気を どの程度、感じておられるでしょうか。
夫の工場は、バブル崩壊後、縮小に縮小を重ねて、盛り返す時の来ることを願ってきました。
国が、いくら景気が上向きだと言っても零細企業には、そのような風が吹かないまま、建築関係の仕事をしていたので、まず、耐震偽装の姉歯問題で、製品が、動かなくなりました。
そして昨年の秋頃からの鋼材の高騰で、製品を作っても割に合わない状況に陥りました。
それが、夏頃でしたか、価格も下がって来たので、
「さあ〜!これから!!」
と思っていた矢先、世界恐慌ともいえる不景気の嵐が、来たのです。
10月から在庫が動かなくなって、11月に入ると注文もきません。
そして11月20日、夫は、言いました。
「工場を手放そうと思うねん」
ウチは、貸し工場だったため家賃が、重くのしかかっていたのです。
今までなんとかやりくりしてきましたが、もう限界、このままでは、家賃も払えなくなるのが、目にみえていたので同意しました。
二人が、決心したとたん、恐ろしい勢いで動きだしました。
まず、一番心配だったプレス機械を引き取ってくださるところが、みつかり12月6日に、工場から無くなりました。
軽四貨物も、すぐに引き取り手が、現れ、これまで懇意にしてくださった方々が、のぞきにきては、
「これは、ウチで使うから」
と、行き先が、決まっていきました。
8年前、一度、工場を半分に縮小したので多くのものを処分しましたが、それでも無駄なものが溜まっているものです。
夫と私の弟が、毎日片づけに片づけて、もうほとんどゴミだけになりました。
めまぐるしい一月余りでした。
しかし、動きが、早かったので廃業せずに済んだと思っています。
多くの人の協力によって事務所だけを自宅近くのマンションに移し、年明けから営業するメドが、つきました。
今年1年、コメント下さった方も、そうで無い方も お付き合い、ありがとうございました。
景気の先行きが見えない不安な時では、ありますが、良いお年をお迎えください。
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