先日 初めて父が、子供のころ
”戦争に行って手柄を立て戦死する”
のを夢見ていた。
ということを母から聞きました。
5人兄弟の3番目に生まれた父は、
兄二人のように頼られることも
弟二人のように可愛がられることも
なかったので
”家族に必要のない人間”
だと思い込み
「自分の存在を認めさせてやる!」
という願望が、
”名誉の戦死で人生、華々しく完結”
にまで至っていたとは、
知りませんでした。
多くの少年が、それを理想とする
時代だったのですが、16歳で終戦。
目的を失ってしまった絶望感は、
相当なものだったと思います。
それから
「自分の存在を認めさせてやる!」
という思いをどう果たそうかと
思い悩んだ生涯だったような・・・
自己顕示欲が、人一倍強い父でした。
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