血のつながり
2013年06月03日(月)
弟から父の状態が、良くないと聞いて いよいよ別れが近づいてきたなと
思った時、初めて
繋がりを断ち切られる
ような感覚を味わいました。

子供の頃 父の言うことは、絶対で従わないと怒られ 理不尽な扱いに
我慢に我慢を重ねて育ちました。
当然、恨んだ時期もあります。

それでも親は、親・・・父でなかったら私は、存在しません。
葛藤しながら年を重ねるとともに許せるようになりましたが、
舅や姑のように一緒にいたいとは、思いませんでした。

ですから何の感情も湧かずにさよならすると思っていたのに
断ち切られる
と感じた時、血のつながりというものを再確認させられたのです。

その時、両親に愛された夫は、舅、姑との別れに
引き裂かれる
思いをしたに違いないと気づかされました。

姑が、施設に入所した時夫が、
「寂しい」
と言った一言は、
”引き裂かれる心の痛み”
の表現だったのでは、なかったのかと。

その時から夫は、母親との別れに向き合いながら心から血を流しては
修復を繰り返すことで その日を覚悟したのかもしれないと思いました。

大好きな舅、姑は、いつまでも一緒にいたい人でしたから別れに
”魂(たましい)”が、離れていくような空虚感は、あったものの
断ち切られる 引き裂かれるという心の傷みは、ありませんでした。

血のつながりには、やっぱり勝てないものが、あるようです。
2013-06-03 | 記事へ | コメント(0) |
| 思い |
 

ニックネーム:さら
性別:女性
年齢:50代後半
都道府県:大阪府
結婚して32年書道歴も32年 姑との同居は20年で終了し夫婦だけの生活になりました

»くわしく見る

バイオグラフィー