その弐


    なんでも電話で済ませてしまう時代ですが場合によってはハガキを使ってみませんか?
    基本的なハガキの書き方を知っておきましょう。
    
    ハガキは、スペースが限られていますので端的に文章を書く必要があります
    従って「前略」の次に主文を書いてもかまいません。しかし、それではあまりにも事務的と
    感じられる場合は「前略」を省き「お元気ですか」という相手の安否を気遣うあいさつや
    「ようやく春めいてきましたがいかかがお過ごしでしょうか」という時候のあいさつ
    から書き始めても差し支えありません。
    「急用」などで字数を要する場合は主文になる用件だけを書いても失礼になりませんが、
    その場合でも「取り急ぎお知らせいたします。・・・・」と書き出し
    「以上用件のみにて失礼いたします。」という末文を書くのが礼儀だと思います。
    また「前略」を書かなかった場合でも結語の「草々」女性なら「かしこ」は書くように
    してください。

    ハガキに限りませんが妻が夫の代わりに書く場合は夫の名前○川△男のあとに必ず
    「内」を付けてください。「○川△男」となります。

    お礼状を書いてみましょう。

  1. ここではお中元、お歳暮を例に書きましたが、お祝いなどのお礼状も同じ要領です。
  2. お礼状の場合は「返信」でもあるので「いかかお過ごしでしょうか」という文面は避けてください。(元気にされているので品物をお贈りくださったという解釈)
  3. お中元、お歳暮では毎回同じ品物を贈ってこられる場合は「お歳暮」の例文のように「いつもお心にかけていただき・・・」でもかまいませんが毎回、思考を凝らしてくださる場合や「お祝い」などは贈ってくださった方の気持ちに答えるため「お中元」の例文のように品物の感想を書くのが良いでしょう。
  4. 日付は裏面に書けない場合、表面の差出人の名前の後に書いてもかまいません。

    その他の文例

  1. 左は前略ではじまるハガキの一般的な書き方です。ここでは女性の文面なので「前略ごめんください」となっていますが男性の場合「前略」だけで充分です。
  2. 右は拝啓ではじまり結語の敬具で終わる改まった書き方です。目上の方にハガキは失礼だという意見もあるようですが簡単な用件の場合はハガキでもかまわないと思います。しかし右の文面のように改まった書き方を心がけましょう。
  3. 「前略」と書きながら「暑い日が続きますが・・・」と時候の挨拶を書くことは絶対しないでください。「時候の挨拶」や「安否を気遣う挨拶」を省かせていただくのが「前略」の意味ですから、間違いの無いように。